楊貴妃(ようきひ)
Yokihi


楊貴妃(ようきひ) Yokihi
明治時代の鉢に植えて
小葉系
作出者 水野雅章 命名者 水野雅章
昭和55年作出 登録 平成27年 登録者 水野豊隆
可憐でいて、美しい白い珊瑚のような砂子覆輪が
目を引き付ける
小型で芸もする新しいジャンルの品種
名前の通りの美しさが人気
楊貴妃 ようきひ

この品種の面白さの一つに、
今の羅紗全盛の時代に生まれたことがあげられる
ほぼすべての人が羅紗に目を向ける中で
全く違った魅力を持った楊貴妃は
その美しさから女性にも人気がある

時代の変わり目に美しく、面白い品種が多く生まれる
おもとの世界では今までにない
まったく新しいものに評価が集まるので、
今までにない楊貴妃は今後も非常に楽しみ


小型で、砂子芸を現す楊貴妃ですが、
さらに雅糸龍も現し、羅紗的な魅力も持ち合わせている

鋭い葉先はきりりととがり、
気品を漂わせている
楊貴妃 ようきひ
実際の定規をあてて
非常に小型の中に
様々な魅力ある芸を含んでいるのがわかる

この楊貴妃はまだ数は少ない(2017年)
私どもの園では砂利、水苔、富士砂など
様々な用土で性質を確かめている
夏場は水をきちんと控えること、
灰汁水をしっかりやることで丈夫に育つ
薄葉系、小型の砂子柄群雀系統。雀芸はほとんど現さないですが
、砂子柄は鮮明で美しく、直線的で鋭さがあります
こういった柄物には珍しく、葉肉が厚く、芸も現すのも見逃せないところ。
名前の通りの美しい品種です。ここ数十年、「小型の美麗品」があまりなかったので注目度がより高くなっています。まだまだ数は少ないですが、性質は強健で、割り子でよく殖えるので入門者でも安心。
砂子柄全般にいえることですが、肥料、採光は強めにした方が柄が鮮明になり、葉も厚くなります。
葉焼けしにくいので、春からしっかりと日光を採ります。


砂子の女王 楊貴妃の芸

 砂子斑をもつ品種は少なく、大葉では 阿賀野川(あがのがわ)、獅子では、砂子獅子(すなごじし)、中葉に、錦昇龍(きんしょうりゅう)、同じグループの群雀系統では白鶴(はくつる)、玉雀(たますずめ)、錦王雀(きんおうじゃく)、瑞雲海(ずいうんかい)、などありますが、どれも古い品種で、今では砂子斑を持つ新品種や、新品種を作出する実親(交配親)がほとんどなくなっています。特に砂子群雀と呼ばれた群雀のグループは主に愛知県幡豆郡(現西尾市)で作出され、流行が去ると作出した親までなくなってしまいました。

 今では面白い話ですが、柄の中にも格付けがあり、作出がとても難しい千代田斑や、突然変異でしか生まれない図柄や虎柄が最上で、縞柄、胡麻斑、曙柄、などがあり、矢筈柄や砂子柄はとても丈夫でよく殖えるということで入門向けに見られていた時代もありました。が、今またその丈夫さや美しさが長所となり、おもと界全体として見直されつつあります。

 古くからおもとの流行の歴史を見ていくと、無地物ともよばれる地味なものや、芸を楽しむ羅紗が人気の時代と、こういった砂子柄や図柄、縞柄、虎柄などの美しさ、綺麗さのある柄物おもとが人気の時代が交互に昇ってきています。渋く芸を楽しむおもとと、今、人気がゆっくりと盛り上がってきた砂子柄のように華やかで美しいおもと、両方を楽しめる良い時代になりました。

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