楊貴妃
ようきひ
万年青 薄葉・群雀系
 品種 楊貴妃
楊貴妃(ようきひ) 5年生 鉢 3.8号
作出者 (愛知県)  作出年度 昭和55年
命名者 水野雅章
登録者 水野豊隆
登録年度 平成27年

薄葉系、小型の砂子柄群雀系統。雀芸はほとんど現さないですが
、砂子柄は鮮明で美しく、直線的で鋭さがあります
こういった柄物には珍しく、葉肉が厚く、芸も現すのも見逃せないところ。
名前の通りの美しい品種です。ここ数十年、「小型の美麗品」があまりなかったので注目度がより高くなっています。まだまだ数は少ないですが、性質は強健で、割り子でよく殖えるので入門者でも安心。
砂子柄全般にいえることですが、肥料、採光は強めにした方が柄が鮮明になり、葉も厚くなります。
葉焼けしにくいので、春からしっかりと日光を採ります。

 

砂子の女王 楊貴妃の芸

 砂子斑をもつ品種は少なく、大葉では 阿賀野川(あがのがわ)、獅子では、砂子獅子(すなごじし)、中葉に、錦昇龍(きんしょうりゅう)、同じグループの群雀系統では白鶴(はくつる)、玉雀(たますずめ)、錦王雀(きんおうじゃく)、瑞雲海(ずいうんかい)、などありますが、どれも古い品種で、今では砂子斑を持つ新品種や、新品種を作出する実親(交配親)がほとんどなくなっています。特に砂子群雀と呼ばれた群雀のグループは主に愛知県幡豆郡(現西尾市)で作出され、流行が去ると作出した親までなくなってしまいました。

 今では面白い話ですが、柄の中にも格付けがあり、作出がとても難しい千代田斑や、突然変異でしか生まれない図柄や虎柄が最上で、縞柄、胡麻斑、曙柄、などがあり、矢筈柄や砂子柄はとても丈夫でよく殖えるということで入門向けに見られていた時代もありました。が、今またその丈夫さや美しさが長所となり、おもと界全体として見直されつつあります。

 古くからおもとの流行の歴史を見ていくと、無地物ともよばれる地味なものや、芸を楽しむ羅紗が人気の時代と、こういった砂子柄や図柄、縞柄、虎柄などの美しさ、綺麗さのある柄物おもとが人気の時代が交互に昇ってきています。渋く芸を楽しむおもとと、今、人気がゆっくりと盛り上がってきた砂子柄のように華やかで美しいおもと、両方を楽しめる良い時代になりました。