お棚見学

  長野県長野市
  小林 智道様

 
 
おもと歴     39年
          
  好きな品種  新生殿・舞子・富士の雪・富士の図
          玉姫・夫婦獅子・五万石
  鉢数      獅子系70鉢 薄葉系90鉢
          羅紗系140鉢 

  植替え     年1回 秋 用土 軽石主体
          芋切する木だけ印を付け春に行なう。
                         
長野1
左から2番目 小林智道氏
獅子系見事に勢揃い
品種 夫婦獅子
品種 玉姫
品種 大納言
品種 富士の図
きれいに上苔を替える
品種 舞子
品種 羅紗逆鉾
芋吹き 6月末の状態
夫婦獅子・五万石
日本おもと業者組合1行お買上げ
熱心におもとを見る業者
おもとから生まれた実益   
                            日本おもと協会長野支部顧問 小林智道

 思い出せば昭和三十七年の春、ふと富士の雪に接し、こんなきれいなおもとがあるのかと感動したのが始まりでした。それから三十数年の間おもとにささえられ、今日まで生き続けられたのも、不思議な草、おもとだと感謝しております。
 実益を大別し三つに分けてみました。
生活面
 趣味の草とは云えおもとは高価な草です。普通の考え方では買えないので無駄をはぶき、一筋に思いもとめる信念。良いか悪いかは後回しにして、人間一生の間に夢中になれるものがあっても良いと思いました。幸い妻も同感で、家中で楽しむことが出来ました。
 不幸にして十五年前妻を亡くし、1人暮らしとなり、わびしい生活となりましたが答えてくれたのがおもとでした。幾多の芸を見せては私を慰めてくれました。1人でじっくりと育て、楽しむことが出来る万年青が日々の輝きと誇りを植え付けてくれました。
交際面
 昔から「好きな者同志」といわれてますが、おもとで接した日本中の多くの人達と気楽に仲良く、友達としてお付き合いが出来る喜びは、これ最高の実益として高く評価しています。
 おもとを通じ各地に旅行が出来る。名所見物、名産の趣好を味わえる旅は実に楽しくしてくれます。
 昔から「見たもの食べたものは人に盗まれない」これからも無限に楽しいたびを続けたい。
夢の実現
 誰もがもつ夢………夢のない人生はないとおもいます。実現したいから見る夢それとも実現できそうもないからせめて夢だけでもと思う人もおると思います。
 おもとは面白い草です。来年の楽しみ、又二〜三年後の芸の深究、そして完成木の実現、大体品種にもよりますが、最低五〜六年はかかります。ですから夢を数年先送り楽しむのも、おもとならではの辛抱草です。
 毎年棚入れするので、多くの鉢にそれぞれの夢を抱くので中途半端で死ぬわけには行かないので、自然長命につながると思いながら、集中して銘木を作り上げたい気持を強くもちたい、そしてこのおもとのすばらしい純粋な味を、後世の人達に正しく伝えたいと思っています。
                                      おもと信州27より